政府は、大規模災害発生時に国が支援する物資について九州地域をカバーする備蓄拠点を熊本県に整備すると発表しました。
整備する場所は益城町の県消防学校備蓄倉庫で、段ボールベッドや簡易トイレなどが来年度中に配備される予定です。
政府は、大規模災害に備え、被災自治体からの要請を待たずに必要な物資を届ける『プッシュ型支援』をスムーズに行うため、全国8カ所に物資を分散して備蓄する計画で、既に東京・立川市に整備されています。
2月、政府は新たな備蓄拠点として札幌市と、高知県、熊本県に整備すると発表しました。
沖縄を除く九州7県をカバーする熊本の整備場所は益城町の県消防学校備蓄倉庫で、九州自動車道や熊本空港に近く、九州各県へのアクセスの良さと津波のリスクが低い内陸部に位置している点などが選定された理由ということです。
敷地面積は約400平方メートルで、現在は消防学校の備品と九州での災害時に緊急消防援助隊が使用する物資が保管されていますが、倉庫の6割、約240平方メートルのスペースを活用し、国の物資を保管する計画です。
備蓄される物資は段ボールベッドや簡易トイレなど6品目で、来年度中に配備される予定です。
【危機管理防災課 有田 知樹 審議員】
「南海トラフ地震など大きな災害があればおそらく日本全国で大変な状況になる。熊本県民だけでなく九州の皆さんの生命と安全を守るため、県としてしっかり取り組んでいく」