地域全体の『防災力』向上を目指した取り組みです。災害に対する日頃の備えなどについて考えるイベントが9日、熊本市で開かれました。
熊本市の熊本城ホールで開かれた『地域防災力充実強化大会』。
これは、消防庁が全国各地で自治体などと一緒に開いているもので、熊本では、今回初めての開催です。
イベントでは、『災害を共に乗り越える地域の力』と題して大学教授による基調講演が行われた他、『ガリットチュウ』や『かけおち』といった吉本興業の芸人による防災クイズが出題されました。
【かけおち 青木 マッチョさん】
「テレビから緊急地震速報が。他の部屋には家族がいます。どうするのが正しい行動でしょうか?」
来場者は、災害発生時の正しい行動についてクイズ形式で学びました。
会場には防災グッズの展示も。
こちらは、火や電気を使わず、発熱剤に水を注ぎ高温の蒸気を発生させることで食品を温めることができるというものです。
災害発生時もレトルト食品などを温かい状態で食べられます。また、五目ご飯やピラフ、野菜スープなど様々な種類の非常食も展示されました。
【来場者】
「おいしいです。すごく出汁が利いていて。スープを飲んだら具がたくさん入っていた」
これらの非常食は常温で5年間保存できるということです。
【前田 美沙希 記者 リポート】
「ミネストローネをいただきます。野菜がたくさん入っていて甘みも感じられます。子供から大人まで、災害時においしく栄養が取れそうです」
このほか、地震や火事などの災害を疑似体験するブースもあり、子どもたちが正しい対応方法を学んでいました。
【地震発生時の避難を体験】
「頭に落ちてくるかもしれないから頭を守って丸くなった」
【消火活動を体験】
「利き手でホースを持って、反対の手でレバーを押したほうが消しやすいかなと思った」
いつ、どこで起きるか分からない自然災害。〈もしも〉に備えた日頃からの心構えが重要です。