防災や減災に役立つ先進的な技術が一堂に会したフェアが益城町で始まりました。様々な展示のほか、実演や体験を交えたブースも多く設置されています。
肩と腰で固定した未来的なフォルムのカメラ。前後左右には4台のカメラを搭載。建築や災害現場の画像を立体化することができ、熊本城の復旧にも活用されたということです。
『先進建設・防災・減災技術フェア』には、県内外から254の企業・団体がブースを設置し、午前10時の開場とともに多くの人でにぎわいました。
こちらには、技術の高さを身をもって体験できるブースも。
ガラスに薄い特殊なフィルムを貼ることで災害時に破片が飛び散らない効果があるということです。
【西村 勇気アナウンサー リポート】
「衝撃が加わっても周りに(破片が)飛び散らないということで、防災とか防犯に役に立つということなんです。このバットで実際にその効果を試してみたいと思います」
【バットでガラスたたく】
「オーッ、ひびはすごく入ったんですけど、全然破片飛び散ってないですね。すごい!結構強くたたきましたけど、痛い…」
一方、地震の揺れや被害をVRで表現するこちらのシミュレーター。
建物の設計者らが体感した地震の揺れや影響を設計データに反映できるようにすることが狙いです。
最大震度「7」まで設定できるという装置に座った感想は?
【八代農業高校2年生】
「怖かった」「(VRで)棚の上にあった大きな荷物が床に落ちてきたり」
また、予測できない大雨や突発的な津波への対応が迫られる中、水位によって自動で閉まる川の樋門(ひもん)が注目されているようです。
【旭イノベックス 土田 智雄 九州営業所長】
「人が操作しないとゲート(樋門)って閉まらないんですけど、これはわずかな水位差で勝手に(自動で)動くので(安全)」
人の体ほどもある大きなドローンは、約30キロの物資を運搬可能。土砂崩れなどで分断された孤立集落へ救援物資を送るなどの活用が期待できるということです。
このフェアは21日、午後4時までです。