5年前の東日本台風で大きな浸水被害を受けた郡山市の小学校を取材しました。
10月12日で東日本台風の発生から5年。再び小学校へ向かうと、あの日の教訓が生かされていました。
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https://news.ntv.co.jp/n/fct/category/society/fcbcd4fa3402e548ecaee7d843745b2415
5年前の2019年、10月12日から13日にかけて記録的な大雨をもたらした東日本台風。
福島県内では、関連死を含め40人が犠牲に。住宅は約2万5百棟が浸水するなど甚大な被害を受けました。
大雨から4日後、私たちが生中継でその状況をお伝えしたのが郡山市の赤木小学校です。
■野尻キャスター
「扉を見てみますと私の身長よりも高い所まで水が押し寄せたことがわかります。職員室の中はこちらもたくさんの物が散乱して学校運営に必要なデータなどが失われてしまったということです」
まわりよりも低い場所にあり水が一気に押し寄せたとみられ、1階は1.6メートルくらいの高さまで浸水。
職員室には泥まみれの書類などが散乱していました。
しばらく復旧が見込めないことから子どもたちは近隣の複数の学校に分かれ、空き教室を借りて授業を続けました。
あれから5年…再び赤木小を訪れると。
■野尻キャスター
「リポートをしたのが1階のこの辺りだったんですが、当時職員室だった場所は、今理科室になっていますね」
万が一浸水することがあっても被害を最小限に抑えるため、職員室や子どもたちが普段過ごす学級の教室は2階以上に。代わりに、理科室や家庭科室など授業のみで使用する教室が1階に配置されています。
■野尻キャスター
「こちらの設備、高さがありますが、これは」
■郡山市立赤木小学校小椋敬次校長
「これは学校の電気系統を司る設備になってます。水害があったときは1階にあったので水に浸かってしまって学校自体の電気系統がだめになってしまったということを活かして、今は2階に底上げした状況でこの高さに設置されています」
電気系統にも水害対策が取られていました。こうした校舎の改修工事は今年の3月に完了しました。
また、設備だけでなく…
■小椋校長
「5年前水害があった10月の12日と13日を赤木小学校防災の日として設定しています。防災ならびに減災ということを子どもたちに学んでもらう機会として設定しています。」
子どもたちは、毎年、授業で浸水による被害や命を守るためにどう避難すればいいのかなどを学んでいます。
校舎は新しくきれいになっても、あの日の教訓を忘れないために…
■小椋校長
「『自分の命は自分で守る』ということもあります。自分の身近に起こりうるということをしっかりと子どもたちにも感じてもらって災害をできるだけ被害を少なくする意識を向けてもらえれば」
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