シリーズでお伝えしている防災企画「ソナエル」。今回は、備蓄についてお伝えします。日ごろから家庭で何を備蓄しておけばいいのでしょうか。その重要性について考えます。
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大規模な自然災害で、町の機能が失われたときに必要なもの。あなたは、どのくらい備蓄していますか。
■市民
「恥ずかしいですけれど、してないです。」
「ことしの1月に能登半島地震があった時も、すぐにでもしようと思ったのですが、1週間後には忘れてしまって。まだ、なにもないみたいな感じです。」
「何かあった時にすぐ出られるように、大きなボストンバッグにまとめているよね。」
「洋服、タオル、下着をまとめて、玄関に置いています。」
福岡市の調査によりますと、災害に備えて食品などを備蓄している家庭は、全体の43.8%と半数以下でした。改めて考えたい”家庭での備蓄の重要性”。福岡県の防災企画課は、特に災害発生直後には、家庭での備蓄品が活躍すると説明します。
■福岡県 防災企画課・石川正洋係長
「発災直後は、流通機能が麻痺(まひ)し、物資を購入できない可能性が高く、また市町村などからの物資もすぐには届かないことが想定されています。このような場合、自助というかたちで家庭での備蓄がとても重要です。」
まず、備蓄しておきたいのは食料と飲料水です。最低3日分、できれば1週間分準備しましょう。このほか、避難する際に必要な懐中電灯やヘルメット、情報収集に必要なラジオや携帯電話の充電器、バッテリーなどもそろえておきましょう。
■石川係長
「保管場所の選定についても重要です。耐震性のある場所、津波・洪水などで浸水しない場所、避難の際に持ち出しやすいことなどに配慮して選定するようお願いします。」
また、避難所生活を前提にして、着替えの際に目隠しになる自転車用のポンチョや、下着を干すのに抵抗がある人は、カップ付きのタンクトップなどを準備しておくと安心です。
■永易友希記者
「福岡市博多区のハンズ博多店です。およそ200種類の防災用品がそろいます。」
5月の売り上げトップ5を聞きました。1位は、携帯用トイレです。1月の能登半島地震では、断水の長期化により災害時のトイレ対応の重要性が注目され、備える人が増えているということです。コンパクトな携帯用で、自宅はもちろん外出先でも使えます。
2位は、手軽に栄養補給ができるようかん。3位は、保存水。そして、おにぎり・白ご飯と続きます。
■ハンズ博多店・浜口智洋さん
「(食品が上位を占めるので)防災食品を買って、期限がきたら買い替えるサイクルができてきているのかなと感じます。」
備蓄品を生活の中で循環させる「ローリングストック」については、県の担当者も重要だと話します。
■福岡県 防災企画課・石川正洋係長
「少量ずつ備蓄品を更新することで、軽い負担で備蓄品を新しいものに交換できます。また、日ごろから非常食を食べることで、いざという時にも日常生活に近い食生活を送ることができます。」
もしもの時にいのちを守る家庭の備え。大雨災害が起きやすい今だからこそ、早めに準備しておきましょう。
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