静岡県内を襲う南海トラフ地震への関心度を静岡県が調査したところ、「非常に関心がある」と答えた静岡県民が能登半島地震を受けて、いま、大きく増えています。浜松市で行われた親子向けの防災イベントでは、「家庭での備え」や「水の大切さ」に関心が集まっていました。
<参加者>
「みんなの避難所、避難場所はどこか知っていますか?」
「学校」
大地震が起きた時に危険な場所はどこなのか。街のジオラマを使って、子どもたちが楽しみながら考えました。
3月23日、浜松市で開かれた親子で防災について学ぶイベントです。スマートフォンを使って、防災にまつわるクイズに答える「防災なぞとき」など、工夫を凝らした催しを年3回、行っています。今回は、できる限り水を使わず料理を作る「パッククッキング」に親子が挑戦しました。
<クッキングに参加した人>
「パンっぽいにおいがする」
「パンだ」
小麦粉と砂糖、塩などの材料をすべてポリ袋に入れて調理する「パンの生地づくり」。ポリ袋にトマトジュースを入れて作る「ミネストローネ」。「洗い物」や「手を洗う」回数を減らすことで、水を節約して料理を完成させました。
災害時の「水不足」は能登半島地震で深刻な問題となりました。飲み水はもちろん、衛生管理にも水は欠かせません。
<参加した親子>
「楽しかった」
Qまた作ってみたい?
「作ってみたい」
「はじめて参加させていただいたのですが、家族と参加できて、防災意識が高まったように感じます」
130人の定員に対して、およそ3倍の応募があったという今回のイベント。能登半島地震を受けて災害対策への関心の高さがうかがえます。
<浜松防災学習センター 落合秀真さん>
「最近の災害の事情もあって、関心が高まっている。親子で一緒に家族全体の防災力が上がっていけば」
防災への関心の高まりは、静岡県の調査結果にも現れています。南海トラフ地震への関心度は、1995年の「阪神・淡路大震災」や2011年の「東日本大震災」をきっかけに大きく高まりました。2023年度も能登半島地震の前後で大きく変化しました。
<参加した親子>
「防災バックを(子どもが)自分自身で『こういうものを入れたほうがいい』とかを日常生活の会話の中で言ったりするので、すごい勉強になっているなと思います」
家庭内での備蓄を増やしたり、地域の防災活動に積極的に参加したりするなど、意識だけでなく行動に移す人も増えています。
<浜松防災学習センター 落合秀真さん>
「まず、きょうからできること、身近なことから、寝ている場所の家具の配置を変えるだけでもいいので、何かできることから、1日1個でもやってみるということを意識してもらえたら」
大きな災害で高まった「防災意識」は、しばらくすると下がってしまう傾向にあります。「天災は忘れた頃にやってくる」。この言葉を忘れずに継続して備えていくことが必要です。
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https://newsdig.tbs.co.jp/articles/sbs/1076598