高校生が議員を務める模擬議会、岡山県高校生議会が12月19日開かれました。現職の議員も参加し、活発な議論が交わされました。
県内の17校、70人の生徒が参加した高校生議会。高校生が議員を務め、県が抱える課題などを若者の視点で現職の議員に質問します。
■公共交通の維持について
(金光学園高校の生徒)
「公共交通の維持こそが少子高齢化対策に重要なことだと思います。これまで実施してきた施策とそれによって向上した点、改善した点、さらに今後、県として取り組む予定の施策について総務委員長にお伺いします」
(岡山県議会総務委員会 福島恭子委員長)
「地域内をきめ細かく運行できるコミュニティバスや利用者の都合に合った時間・場所で乗り降りができるデマンド交通の導入、時刻表のデジタル化など様々な改善が行われており、引き続き、さらなる改善に取り組むこととしております」
今回は30項目について議論が交わされ、交通マナーやいじめ防止対策などのほか、2018年の西日本豪雨を受けた河川整備の進め方についての質問もありました。
■河川整備の進め方について
(岡山御津高校の生徒)
「5年前のような浸水被害を将来起こさないために減災に向け、どのような場所から優先的に河川整備を進めていくべきと考えますか?」
(岡山県議会土木委員会 河野慶治委員長)
「整備箇所の選定にあたっては近年、家屋等の浸水被害が発生した緊急性の高い箇所から優先的に取り組むこととしており、河川全体の整備水準を段階的に高めるなど効率的かつ計画的に整備を進めています」
高校生議会は若者の県政や県議会への理解と関心を高めることを目的に開かれたもので、議員側も今後、県議会での議論の参考にするということです。