シリーズ【ソナエル】 おいしくて早い!進化する『非常食』

シリーズ【ソナエル】 おいしくて早い!進化する『非常食』

今週シリーズでお伝えしている「ソナエル」、今回は、災害時に私たちの命をつなぐ『非常食』についてです。最近の非常食は進化して、バリエーションが豊かになっています。「普段から安心して、おいしく食べられる」ものが増えた、そのわけを調べました。

■中村安里アナウンサー
「こちらの防災用品のコーナーには、非常食がずらりとならんでいます。」

ごはんにおかず、さらにお菓子まで、福岡市博多区の『ハンズ博多店』では、実に60種類もの非常食が販売されていました。中には、次のような商品もありました。

■ハンズ博多店・石井圭司さん
「アレルギーを気にされる人はとても多いと思うんですが、このようにアレルギー物質28品目を全く使っていない非常食も、最近多くなってきました。」

2011年の東日本大震災では、アレルギー体質の避難者が非常食を食べられないケースがあったことから、最近はアレルギー物質を含まない非常食が開発されているといいます。

『CoCo壱番屋』のカレーと、炊かずに食べられるごはん『アルファ米』のセットも、アレルギー対応の非常食です。アルファ米にお湯を注ぎ、15分待ちます。お湯で温まったごはんの袋の横にカレーの袋を入れて、余熱で温めます。食器に移す必要がないため、災害時だけでなくアウトドアにもおすすめです。

■中村安里アナウンサー
「カレーは具材までしっかりと味がしみていて、ごはんはふっくらっとしていておいしいです。これはお店の味ですね。」

防災の専門家は非常食について、災害時だけでなく普段の食事にも取り入れてほしいと話します。

■防災安全協会常任理事・北村博さん
「『ローリングストック』って呼んでいまして。日常的に食べているものを備える。そういったものを置いて、循環して食べていく。」

『ローリングストック』とは、備蓄している非常食のうち、定期的に古いものを消費して新しいものを買い足し、循環させることです。普段の食卓でも食べやすいよう、非常食には“おいしさ”も必要とされるようになりました。

災害食大賞のうまみ部門で最優秀賞を受賞した『焼きたいぞうすい』は、老舗料亭が監修したもので、香ばしく炙った鯛やだしのうまみが自慢の非常食です。熱湯を注いでまぜるだけ、10分でできたぞうすいを試食しました。

■中村安里アナウンサー
「食べた瞬間に、口の中に鯛のうまみがふわっと広がります。ほっとする味わいです。」

さらに、缶に入ったチーズケーキも非常食です。きめ細やかな生地は柔らかくしっとりしていて、災害時に不足しがちなカロリーもおいしく補給できます。

■北村さん
「ことしも台風や水害などが来るかもしれない。自分の好きなものを食べて、災害時に元気をつけるということも必要でしょうからね。日頃食べ慣れているものを、多めに備えておくということも必要かなと思います。」

“もしもの時にも安全でおいしい食事を”と進化を続ける非常食は、作り方や味を確認したうえで備蓄しておくと、なお安心です。

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