段ボールを抱えながら悪戦苦闘するのは、会津若松市立第二中学校の3年生。中学校で最後の社会の授業は、防災がテーマ。段ボールでベッドやついたてを作るなど避難所の設営を体験した。
若松二中・風間達則さん(社会科担当):「3・11が近くて、その日が卒業式なので忘れてほしくないなと。これから先、そういったことがあった時に活躍できる人になってもらいたいなという思いで、企画しました」
いざ災害が発生すれば、この体育館は避難所となる。生徒たちは、食事や運営など、6つの班にわかれて、避難所を開設するための作業を進めた。
福島テレビ・日影多加志記者:「こちらのグループは、新聞スリッパ班です。新聞紙でスリッパを作っていまして、このように避難所で履けるスリッパを次々に作っています」
新聞紙のスリッパを履いてみたり、段ボールのベッドに寝てみたりと、避難した場合も体験する。
参加した生徒:「床の冷たさとかないので、暖かいです」
ついたてを作った班は、周囲の視線を遮るためにシートをかけるといった工夫も。
生徒にとっては、避難所の課題や防災について考えるきっかけとなった様子だった。
参加した生徒:「自分から進んで行動することが一番大切だと思っているので、もしこういうことがあった時は進んで行いたいと思います」
参加した生徒:「家で水とか食べ物とかあまり備えてなかったので、これから災害が起きた時のために、防災グッズとかそういうのを用意しようかなと思いました」
この中学校では、今後も防災教育に力を入れていくことにしている。